氷の結晶の大きさは、凍る温度とスピードも関わってきます。
食品がもっとも速く凍る(氷の結晶が成長しにくい)温度は-40℃付近。
一方、氷の結晶がもっとも大きく成長するのは-5~-1℃です。
結晶が大きくなる-5~-1℃の温度帯を、専門用語で「最大氷結晶生成温度帯」といいます(表2のc)。
この温度帯にとどまる時間が長いほど、氷の結晶は大きくなるわけです。
ダメージを抑えるには、-5 ~-1℃をいち早く抜けて、食品全体を凍らせる必要があります。
市販の冷凍食品は、多くが-35℃以下で、すばやく冷凍(急速冷凍)させていますが(表2のa)、
残念ながら家庭の冷凍庫の温度では、通過するのに時間がかかり、氷の結晶が大きくなります(表2のb)。