冷凍の仕組みからすると、
冷凍に向くのは、水分が少なく、
組織のしっかりした食品といえます。
組織のしっかりした、生の肉や魚介類などは冷凍向き。
ただし魚は種類によって冷凍耐性に差があります。
まぐろやかつおなどの回遊する赤身の魚、
組織のしっかりしているいかやたこは冷凍向きで、
市場にも船上冷凍されたものが出回っています。
たらなどの白身魚、産卵後の魚は組織が弱く、
そのままで冷凍すると、
解凍の際にドリップがたくさん出て、おいしくありません。
家庭用冷凍庫での冷凍に特に向くのは、
乾燥品や加熱処理をしたもの、塩に漬けたものなど、
食品中の水分が比較的少ないものです。
また、スープやソース類、裏ごしした野菜など、
すでに組織がこわれているものや、
パン、ごはん、もち、納豆も、
冷凍しても品質の低下が少ないといわれています。